top of page

杭工事の品質管理とは?杭芯・鉛直精度・支持層の管理方法とICT施工技術を解説

21 時間前
読了時間: 17分

 杭工事は、建築物や橋梁などの構造物を地盤から支える、重要な基礎工事です。

 しかし、杭工事の施工管理では、杭芯位置のずれや鉛直精度、打設深度、支持層の確認など、さまざまな品質管理項目があります。


施工管理者の皆さんは、次のような課題を感じたことはないでしょうか。

  • 杭芯の位置出しや打設中の偏心管理に時間がかかる

  • 杭の鉛直精度や傾斜を正確に管理したい

  • 杭打設中の測量作業や手元作業員の負担を減らしたい

  • 打設深度や支持層への到達を適切に確認したい

  • 杭種や施工方法に応じた品質管理項目を整理したい

  • 杭の施工記録を効率的に作成・共有したい

  • ICTやNETIS技術を活用して、施工精度と生産性を向上させたい


 特に杭工事では、施工後に地中の杭を直接確認することが難しくなるため、施工中の計測と記録が重要です。

 また、杭の施工精度を確保するには、杭芯位置や傾斜だけでなく、支持層の確認、施工深度、杭体の品質などを総合的に管理する必要があります。

 そこで今回は、杭工事における主な品質管理項目と現場で発生しやすい課題、その解決方法を整理します。

 さらに、杭芯位置や鉛直精度の管理を支援するNETIS登録技術「パイルナビクラウド」についても紹介します。


この記事では杭工事全体の品質管理を解説し、個別技術の詳しい機能や適用条件については関連記事で紹介します。


1.杭工事の品質管理が重要な理由

① 杭の施工精度が構造物の基礎性能に関係する

 杭は、構造物から作用する荷重を地盤に伝達する重要な部材です。

 そのため、設計で求められる杭の位置や傾斜、根入れ長さ、支持条件などを適切に確保する必要があります。

 例えば、杭芯位置が設計位置から大きくずれた場合、基礎に作用する力の伝達条件が変わり、設計上の検討や補強が必要になる可能性があります。

 また、鉛直杭の傾斜が管理基準を超えた場合や、斜杭の施工角度が設計値から外れた場合にも、所定の施工精度を満たせなくなるおそれがあります。


② 施工後に確認しにくい項目が多い

 杭工事では、打設が進むと杭の一部または全体が地中に入ります。

 施工後に地中部分の位置や状態を直接確認することは容易ではありません。

 そのため、施工前の確認、施工中の計測、施工後の記録を組み合わせることが重要です。


③ 品質管理と施工効率の両立が求められる

 従来の杭工事では、測量担当者が杭芯位置や傾斜を確認し、その結果を重機オペレーターへ伝達する作業が必要になる場合があります。

 測量のたびに施工を中断する現場では、作業効率が低下することもあります。

 そこで近年は、トータルステーションなどの計測機器とICTシステムを組み合わせ、施工中の位置や傾斜を確認できる技術が活用されています。

 ただし、ICTを導入すること自体が目的ではありません。


品質管理で何を確認したいのかを整理し、その管理項目に合った技術を選ぶことが重要です。


2.杭工事で確認したい主な品質管理項目

 杭工事の品質管理は、大きく分けると「位置・姿勢」「深度・支持条件」「杭体・施工品質」「施工記録」に整理できます。

管理項目

主な確認内容

管理上のポイント

杭芯位置・偏心

設計杭芯と施工杭芯の差

位置出しと打設中の変位確認

鉛直精度

杭の鉛直方向からの傾き

建込み時と施工中の傾斜管理

斜杭の角度

傾斜角・方位角

設計方向と実施工方向の差

打設深度

杭先端深度・根入れ長さ

設計深度との照合

支持層

支持層への到達・根入れ

地盤調査と施工データの照合

杭体品質

杭材・継手・コンクリートなど

杭種・工法ごとの確認

施工記録

計測値・施工条件・写真

記録の保存と追跡可能性

※具体的な管理基準値や検査頻度は、設計図書、適用仕様書、施工計画書、発注者基準に従ってください。


① 杭芯位置・偏心の管理

 杭芯位置の管理は、杭工事における基本的な品質管理項目です。

 施工前には、測量基準点をもとに設計杭芯を現地に位置出しします。

 しかし、位置出しが正しくても、杭の建込みや打設中に位置がずれる場合があります。

 そのため、施工前だけでなく、施工中や施工後にも必要な確認を行います。


現場での確認ポイント

  • 基準点・座標系・設計杭芯データに誤りがないか

  • 杭の建込み位置が設計値に合っているか

  • 打設中に杭芯の偏心が発生していないか

  • 施工後の杭頭位置などを確認できているか

特に杭の建込み時には、位置を調整できる段階で偏心を確認することが重要です。


② 鉛直精度・傾斜角の管理

 鉛直杭では、杭が設計上の鉛直方向に対してどの程度傾いているかを確認します。

 従来は、下げ振りや傾斜計、測量機器などを使用して確認する方法があります。

 しかし、杭の打設中は、重機の振動や施工状況によって継続的な確認が難しい場合があります。

 そこで、ICT計測を活用し、杭の傾斜を施工中に確認する方法が有効です。

 一方、斜杭では単に傾斜角を確認するだけでなく、杭がどの方向へ傾いているかを示す方位角も重要になります。


③ 打設深度・支持層の確認

 杭工事では、杭先端が設計上必要な深度や支持条件を満たしているか確認する必要があります。

 ただし、杭先端の深度を計測できることと、支持層への到達を確認できることは同じではありません。

 例えば、既製杭の施工では、工法に応じて施工深度や貫入状況、施工機械の計測値などを確認します。

 場所打ち杭では、掘削深度、掘削土、地盤調査資料、孔底の状況などを確認します。

 深度管理は位置の確認、支持層管理は地盤・施工条件の確認という違いを意識することが重要です。

 ICTによる深度表示を採用しても、それだけで支持層への到達を証明できるわけではありません。


④ 杭体・施工品質の管理

 杭種や施工方法によって、品質管理の内容は大きく異なります。

 既製コンクリート杭や鋼管杭では、杭材の仕様、継手、建込み、打設状況などの確認が必要です。

 場所打ちコンクリート杭では、掘削、孔壁の安定、スライム処理、鉄筋かご、コンクリート打設などの管理が重要です。

 そのため、杭芯位置や傾斜の計測システムだけで、杭工事の品質管理をすべて完結させることはできません。


⑤ 施工記録・トレーサビリティの確保

 杭工事では、施工中に取得したデータを適切に保存することも重要です。

 例えば、杭番号ごとに設計値と実測値、施工日時、施工深度、使用材料、施工条件などを整理しておくことで、施工後の確認や品質証明に役立ちます。

 ICTを活用して計測データを保存・共有することで、手書き記録や転記作業の負担を軽減できる場合があります。

 ただし、システムに保存されるデータの種類は製品によって異なります。

計測データの電子化と、杭工事全体の施工記録の電子化は分けて考えましょう。


3.杭工事で施工管理者が直面する5つの課題と対策

課題① 杭芯の位置出しや偏心管理に時間がかかる

従来の管理方法

 トータルステーションなどを使用して杭芯位置を確認し、測量結果を重機オペレーターへ伝達する方法です。

 施工状況によっては、杭の位置を調整するたびに測量を繰り返す必要があります。

改善の方向性

 ICT計測を活用し、設計杭芯と実測杭芯との差を重機側のモニターに表示することで、位置調整を支援できます。

 特に、杭本数が多い現場や、杭芯位置の確認を頻繁に行う現場で検討したい方法です。


課題② 打設中の鉛直精度を確認しにくい

従来の管理方法

 下げ振りや傾斜計、測量機器などを使用し、杭の傾きを確認します。

 しかし、打設作業と測量作業を同時に進めることが難しい場合があります。

改善の方向性

 杭の上下の位置関係を計測し、傾斜を数値や画面で確認できるシステムを活用します。

 施工中に傾斜を把握することで、必要な修正を早い段階で検討できます。


課題③ 測量作業員の確保と重機周辺での作業負担

従来の管理方法

 測量担当者が計測し、その結果をオペレーターへ伝達する作業が必要になる場合があります。

 また、杭打機周辺での測量作業では、重機との接触などにも注意が必要です。

改善の方向性

 ノンプリズム計測や遠隔表示を活用し、杭へのプリズム設置作業や重機周辺での計測作業を減らせるか検討します。

 ただし、測量機器の設置、基準点確認、計測対象の視準など、必要な作業がすべてなくなるわけではありません。


課題④ 打設深度と支持層の確認を確実に行いたい

従来の管理方法

 施工機械の管理値や施工記録、地盤調査資料などを照合して確認します。

改善の方向性

 深度計測や施工機械のデータ取得を活用し、施工中の状況を記録します。

 ただし、支持層への到達判定は、適用工法で求められる確認方法と組み合わせる必要があります。


課題⑤ 施工記録の作成・共有に手間がかかる

従来の管理方法

 測量結果や施工記録を紙や表計算ソフトへ転記し、報告書を作成します。

改善の方向性

 クラウド対応の施工管理システムを利用し、計測データの閲覧や帳票出力を効率化します。

 元請、杭施工会社、測量担当者など、関係者が同じデータを確認できる仕組みも有効です。


4.従来の品質管理とICT施工管理の違い

 ICT施工管理は、従来の測量や品質確認をすべて不要にするものではありません。

計測した情報を、施工中の判断や記録作成に活用しやすくすることが大きな特徴です。

比較項目

従来の管理方法

ICTを活用した管理方法

杭芯位置

測量結果を確認して調整

設計値との差を画面表示

鉛直精度

下げ振り・傾斜計・測量機器など

計測結果を数値・図で表示

オペレーターへの伝達

測量担当者から口頭等で伝達

車載モニターで確認可能な方式もある

計測頻度

作業手順や人員配置による

システムの計測条件に応じて継続的に確認

記録作成

手書き・転記作業

データ保存・帳票出力を支援

情報共有

紙・メール・ファイル共有

クラウド閲覧に対応する方式もある

ICTを導入しても必要な管理

ICTを導入する場合でも、次の管理は引き続き重要です。

  • 測量基準点や設計データの確認

  • 計測機器の精度確認・設置条件の管理

  • 杭材や施工機械の適合確認

  • 工法に応じた支持層・施工深度の確認

  • 杭体・継手・コンクリートなどの品質確認

  • 異常値が発生した場合の原因確認と是正措置


 ICTは施工管理者の判断を支援する技術であり、品質管理責任そのものを代替するものではありません。


5.杭打設の施工精度向上に役立つNETIS技術

パイルナビクラウドとは?

 杭芯位置や傾斜の管理を効率化したい現場で、TKnetが注目する技術が、計測ネットサービス株式会社の「パイルナビクラウド」です。

 パイルナビクラウドは、杭打設に関する計測情報を取得し、設計値と実測値との差を分かりやすく表示する施工管理支援システムです。

 NETIS登録技術として紹介されており、杭の偏心や傾斜を施工中に確認する用途などで活用されています。

項目

内容

技術名称

杭打設管理システム「パイルナビクラウド」

メーカー

計測ネットサービス株式会社

NETIS登録番号

KT-220168-VE

主な対象

杭の位置・傾斜などの計測管理

計測方法

システムに応じたトータルステーション等の計測

表示方法

計測端末・車載モニターなど

データ活用

対応システムではクラウドによる閲覧・帳票出力

※NETIS番号・評価区分はメーカーが公開するパイルナビクラウド-Vの情報を参照しています。各システムの登録対象や機能は、導入時に最新情報を確認してください。


パイルナビクラウドが役立つ管理項目

 パイルナビクラウドには、用途に応じた複数のシステムがあります。

 例えば、杭の偏心・傾斜を確認するもの、杭打機の誘導を支援するもの、鋼矢板や斜杭の施工管理を支援するものなどです。

現場の課題

活用を検討するシステム

杭芯の偏心・鉛直精度を管理したい

パイルナビクラウド-V

杭打機を設計杭芯位置へ誘導したい

パイルナビクラウド-P

鋼矢板の位置・鉛直を管理したい

パイルナビクラウド-S

斜杭の傾斜角・方位角を管理したい

パイルナビクラウド-W

H形鋼杭の位置・倒れを管理したい

パイルナビクラウド-H

※上記は用途を把握するための概要です。対応工法、計測方向、機器構成、制約条件などは各システムで異なります。

詳しい機能や適用条件を知りたい方へ


6.パイルナビクラウド-Vによる杭芯・鉛直精度管理

 杭芯位置と鉛直精度を管理したい現場では、パイルナビクラウド-Vが選択肢になります。

 このシステムは、ノンプリズム計測機能を備えたトータルステーションを使用し、杭の外径の上下2点ずつを計測することで、杭芯位置や傾斜を算出するものです。

 設計値と実測値との差を、計測端末や車載モニターなどに表示できます。


現場で期待できる効果

① 杭芯位置の確認を支援

 設計杭芯と実測杭芯との差を画面で確認することで、杭の位置調整を支援します。

② 鉛直精度の確認を支援

 施工中の杭の傾斜を確認し、管理値から外れる場合に早期の対応を検討できます。

③ 測量・情報伝達作業の省力化

 計測結果をオペレーターが画面で確認できるため、測量担当者からの情報伝達にかかる負担を減らせる可能性があります。

④ 計測記録の共有

 対応するクラウドサービスを活用し、計測データの閲覧や帳票出力が可能です。


注意点|パイルナビ-Vだけで支持層は確認できない

 パイルナビクラウド-Vの中心的な役割は、杭の位置と傾斜の計測管理です。

 深度管理については、メーカーがオプション機能を案内していますが、追加の計測機器などが必要になります。

 また、深度を計測できても、それだけで支持層への到達を確認できるわけではありません。

杭芯・傾斜の管理と、支持層・杭体品質の管理は、別の品質管理項目として計画しましょう。


7.斜杭の施工管理では傾斜角と方位角が重要

 杭工事の中でも、特に施工管理が難しいものの一つが斜杭です。

 斜杭は、設計で定められた角度と方向に杭を打設する必要があります。

 そのため、鉛直杭とは異なり、傾斜角だけでなく方位角の管理も重要になります。


斜杭で発生しやすい課題

  • 設計した傾斜角を維持しにくい

  • 杭の向きが設計方向からずれる

  • 打設中の角度確認に測量作業が必要になる

  • 杭の建込みと計測の調整に時間がかかる

 こうした課題に対し、パイルナビクラウド-Wでは、トータルステーションを使用して斜杭の傾斜角と方位角を計測し、設計値との差を表示します。

 ただし、計測対象の形状や視準条件などによって適用可否が異なります。

斜杭の施工管理を詳しく知りたい方へ


8.杭種・工法によって品質管理のポイントは異なる

 杭工事では、施工方法によって必要な品質管理が変わります。

 ICT技術を導入する場合も、対象となる杭種や工法を確認することが重要です。


① 既製コンクリート杭・鋼管杭

 既製杭では、杭芯位置や鉛直精度のほか、杭材の仕様、継手、施工深度、施工時の管理値などを確認します。

 工法によっては、打撃・圧入・回転・掘削などの施工データも重要になります。

 パイルナビクラウド-Vなどによる位置・傾斜管理を活用する場合でも、施工機械側の管理記録や杭材の品質確認と組み合わせる必要があります。


② 場所打ちコンクリート杭

 場所打ち杭では、杭芯位置や鉛直精度に加え、掘削孔の状態、掘削深度、孔壁の安定、スライム処理、鉄筋かご、コンクリート打設などを管理します。

 オールケーシング工法などでは、ケーシングの位置・傾斜管理にICT計測を活用できる場合があります。

 ただし、孔底処理やコンクリートの品質管理は、別途適切に実施する必要があります。


③ 鋼矢板・H形鋼杭

 鋼矢板では、法線方向の位置や鉛直精度、継手の状態などが重要です。

 H形鋼杭では、設計位置と実施工位置の差、倒れなどを確認します。

 これらについても、対象部材に対応したICT計測システムを選定する必要があります。


④ 斜杭

 斜杭では、設計した傾斜角と方位角に対して、実際の施工方向が適切か確認することが重要です。

 鉛直杭と同じ管理方法では確認しきれない項目があるため、斜杭に対応した計測方法を選ぶ必要があります。


9.ICT技術を採用する前に確認したい5つのポイント

① 何を管理する技術なのか

 杭芯位置、傾斜、深度、支持層、施工記録など、管理項目を明確にします。

 特に、位置・傾斜の計測技術を、杭工事全体の品質保証システムとして扱わないことが重要です。


② 杭種・工法に対応しているか

 鋼管杭、既製コンクリート杭、場所打ち杭、斜杭、鋼矢板など、対象部材や施工方法に応じて適用条件が異なります。


③ 計測機器を設置できるか

 トータルステーションを使用する場合、計測対象を視準できる位置に機器を設置する必要があります。

 重機や仮設構造物による遮蔽、振動、作業スペースなどを確認しましょう。


④ 施工速度と計測方法が合っているか

 打設速度や施工状況によっては、計測が難しくなる場合があります。

 実際の施工サイクルと計測システムの運用方法を事前に確認することが重要です。


⑤ 導入費用に見合う効果があるか

 ICT導入には、機器レンタル費、設置・撤去費、測量機器の準備などの費用が発生する場合があります。

 一方、測量作業の省力化や施工中の確認作業の効率化が期待できます。

 杭本数、施工期間、測量人員、施工条件などを踏まえ、導入効果を検討しましょう。


10.杭工事の品質管理を技術提案・創意工夫に活用する

 杭工事の技術提案では、「ICT技術を採用する」という説明だけでは不十分です。

 現場でどのような品質管理上の課題があり、どの技術で、何を改善するのかを明確にすることが重要です。


技術提案① 杭芯位置・鉛直精度の管理強化

現場課題

 杭の建込み・打設時に、杭芯位置や鉛直精度を適切に管理する必要がある。

改善方法

 杭打設管理システムを活用し、設計値と実測値との差を施工中に確認する。

期待する効果

 杭芯の偏心や傾斜を早期に把握し、必要な位置調整を支援することで、施工精度の確保を図る。


技術提案② 測量作業の省力化

現場課題

 杭打設時の測量とオペレーターへの情報伝達に時間を要する。

改善方法

 計測結果を車載モニターなどに表示し、オペレーターが確認できる仕組みを導入する。

期待する効果

 測量結果の伝達を効率化し、施工中の確認作業の省力化を図る。


技術提案③ 施工記録の共有・トレーサビリティ向上

現場課題

 杭ごとの計測データの整理や、関係者間での情報共有に手間がかかる。

改善方法

 対応するクラウドサービスを活用し、計測結果を保存・閲覧できるようにする。

期待する効果

 計測データの整理と共有を効率化し、施工管理の透明性と追跡可能性の向上を図る。


技術提案文の参考例

「杭打設工事における杭芯位置および鉛直精度の管理強化を目的として、NETIS登録技術である杭打設管理システム『パイルナビクラウド-V』を採用する。

本技術は、トータルステーションによる計測結果をもとに、設計杭芯と実測杭芯との差および杭の傾斜を施工中に表示するシステムである。

計測結果を重機オペレーターが確認できる環境を整えることで、杭の位置調整を支援し、施工精度の確保を図る。

また、計測データの保存・共有機能を活用し、品質管理記録の作成および関係者間の情報共有の効率化を目指す。」

※上記は参考文案です。採用時は対象工法、計測条件、発注者の評価要領、現場の品質管理基準に合わせて修正してください。


11.杭工事の技術提案資料を活用したい方へ

 杭工事の品質管理では、現場の課題に合った技術を選ぶことが重要です。

 TKnetでは、杭打設管理システム「パイルナビクラウド」に関する技術提案資料を公開しています。

杭芯位置・鉛直精度の管理強化や、測量作業の省力化を技術提案として検討したい方は、ぜひご活用ください。

また、NETIS技術を比較したい方は、TKnetのNETIS一覧表もご活用ください。


まとめ|杭工事の品質管理は「位置・姿勢・支持条件・記録」を総合的に考えよう

 杭工事の品質管理では、杭芯位置や鉛直精度だけでなく、打設深度、支持層、杭体品質、施工記録など、さまざまな項目を確認する必要があります。

 その中でも、杭芯の偏心や傾斜の管理は、施工中に適切な計測を行うことが重要です。

 ICT技術を活用すれば、設計値と実測値との差を分かりやすく表示し、測量作業や情報共有を効率化できる場合があります。

 特に、パイルナビクラウドは、杭芯位置や傾斜などの計測管理を支援する技術として注目したいシステムです。

 ただし、パイルナビクラウドだけで、支持層や杭体品質を含むすべての品質管理を実施できるわけではありません。

「何を管理したいのか」を明確にし、管理項目に適した技術を組み合わせることが重要です。

 TKnetでは、これからも施工管理者が現場の課題に合った技術を選べるよう、杭工事の品質管理やICT施工技術を紹介していきます。


関連記事

参考情報


杭工事の品質管理を技術提案に活用したい方へ

杭芯位置・鉛直精度の管理強化や測量作業の省力化を検討していませんか?

TKnetでは、NETIS登録技術「パイルナビクラウド」を活用した技術提案資料を公開しています。

現場での採用検討や技術提案・創意工夫の参考資料としてご活用ください。

コメント


TKnet

建設技術と現場をつなぐ

実務支援プラットフォーム

サービス

ご相談・お問い合わせはこちら 

NETIS一覧表提供や広告依頼は、
お気軽にメールください。
tu2106.com@gmail.com

運営者:TKnet(ティーケーネット)

​建設現場の実務を支援する情報をお届けします。

bottom of page