AIで進化するNETIS技術比較機能 ― TKnet_NETIS一覧表との併用で現場に最適な技術選定を実現!
- TKライター

- 10月21日
- 読了時間: 4分

公共工事/建設工事において、技術提案や創意工夫での技術選定は、とても重要な要素で現場受注や工事評価に直結する重要な選定となっています。
この重要な要素である技術選定において、このたび NETIS 新技術情報提供サイトに、AI を活用した同等技術の比較表作成機能が実装され、技術選定プロセスがさらに効率化される可能性が出てきました。
この機能を有効活用することにより狙う現場や担当現場での活用する技術の選定が容易となります。
本記事では、この新機能の特徴・メリット・注意点を整理し、加えて、当サイト「建設工事情報サイトTKnet」が提供する NETIS 一覧表との連携活用方法を紹介します。
1|NETIS 新機能とは何か?

1.1 新機能の概要
国土交通省は、NETIS に登録されている「申請情報」をもとに、AI が検索技術と類似性の高い技術を自動抽出し、比較表形式で可視化できる機能を実装しました。
この機能により、技術を横断的に比較検討しやすくなります。
1.2 なぜこの機能が求められるのか?
現場では「どの技術が自分たちの課題に最も合っているか?」を判断することが難しい場合があります。
また、技術提案時には複数の候補技術を比較する作業負荷や手間があります。このような背景から、技術比較を迅速かつ視覚的にサポートする仕組みが有効です。
2|新機能を使うメリットと現場視点での価値
2.1 メリット
ボタンひとつで同等/類似技術が比較表化されるため、比較作業の省力化が期待できます。
比較表によって技術の特徴・違いが一目で見える化され、現場/技術提案担当者が「何が違うのか」を把握しやすくなります。
技術選定において「候補技術を並べて検討する」フローが強化され、現場により適した技術選びが可能になるでしょう。
2.2 現場での効果イメージ
例えば、現場で「土工事の品質向上を図りたいが、どの新技術を優先すべきか?」という課題があったとします。この機能を使うことで、
類似の土工技術が自動抽出され、
比較表を通じて「適用実績」「適用条件」「コスト傾向」などが整理され、
現場要件(地盤条件・施工環境・予算)とのマッチング検討がスムーズに進むといった流れが期待できます。
3|注意すべきデメリット・限界も理解しよう
3.1 デメリット/限界
この機能が比較対象とするのは NETIS登録情報内の「申請情報」。したがって、登録内容が少ない技術・記載が簡略な技術では、比較しづらさ・情報の偏りが生じる可能性があります。
登録情報には「現場実績」「施工時の課題/効果」「使用者の視点」など、必ずしも網羅されていない項目があります。つまり、現場ならではの“生の情報”は比較表には現れにくいという点が残ります。
AI が抽出・比較を行うとはいえ、最終的な技術選定判断は現場の条件・施工体制・コスト・リスクなどを踏まえた 人的な判断が不可欠です。
3.2 活用時の注意ポイント
技術比較表を「判断の出発点」と位置づけ、補足調査を必ず行うこと。
比較表で出てきた技術のうち、登録内容が薄いもの/実績が少ないものは特に留意し、現場目線の情報を別に収集する。
比較結果を鵜呑みにせず、施工条件・地域性・工期・人員/機材体制といった現場固有の要因を必ず重ねて検討する。
4|TKnet が提供する NETIS 一覧表との “2段構え” 活用法

4.1 TKnet の一覧表の強み
当サイト「TKnet」では、NETIS 登録情報だけでなく、現場目線の使用感・効果・実績・適用時の条件・注意点なども整理した NETIS 一覧表を随時更新しています。つまり、NETIS に載っていない“現場ならでは”の情報を補える設計としています。
4.2 おすすめ活用フロー
NETIS の新機能で、気になる技術を検索・同等技術を比較表化。
比較表で上がった候補技術を、TKnet の一覧表で「現場視点の補足情報」を確認。
現場の条件(地盤・施工環境・コスト・工期など)に照らして、最適技術を絞り込む。
候補技術の実績先や導入条件をさらに調査し、提案資料・施工手順に反映。
こうした “AIによる可視化” × “現場視点での深掘り” の組み合わせが、技術選定の質と速度を両立させる鍵となります。
まとめ
NETIS に追加された「AI を活用した同等技術比較表作成機能」は、技術選定をより効率的・視覚的に進めるうえで大きな一歩です。ただし、登録情報の範囲に限界があるため、現場視点の補足情報を併用することが鍵になります。当サイト 建設工事情報サイトTKnet の NETIS 一覧表を活用し、比較機能 × 補完情報という2段構えで、現場に最適な技術を探し出すお手伝いをさせていただきます。
ぜひ、この新機能を“入口”に、TKnet の一覧表を“深掘りツール”としてご活用ください!
出典:国土交通省プレスリリース(https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_001249.html)

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